一輪のバラ
先日スイスの写真を見て思い出しました。ドイツにいる友人に会いに行く旅でのことです。
スイスの街をまわって北上し、フランクフルトから更に北へ。
ハノーバーという都市から小さい列車でビリフェールドという街に向かう途中でした。
もうハノーバーではほとんど日本人やその他のアジア系の人がいなかったので
すらっとしたドイツの人達にちらちらと珍しそうに見られたのを覚えています。
私が日本人だったからなのか、腰まである大きなバックパックを背負っていたからか・・
その小さな列車で一人の韓国人に出会いました。
彼は大きなバラの花束を抱えていました。
はじめ彼は韓国語で私に話しかけ、私が日本人だと言うと、ドイツ語なまりの英語で話してくれました。この街に来て20年近くアジアの人はほとんど見かけなったそうです。
食堂車で私にコーヒーをごちそうしてくれて、大きな赤いバラの花束から一輪抜いて私にプレゼントしてくれました。その花束は、その日奥様との何度目かの結婚記念日でそのお祝いに買ったと教えてくれました。なんて素敵・・・。奥様の為のお花、一輪でももったいないから遠慮すると言うと、それがまたアジア人らしくて嬉しいと笑いました。a0061880_9433565.jpg
彼はニコニコしながら何度も「今日はいい日だ。アジアの仲間に会えるなんて」と言いました。私もそんな素敵なお花の一輪をもらえて、幸せまで分けてもらったような気分です。
お天気も良くて、列車から見えるのどかな田園風景もあって、とても幸せでゆったりとしたひとときでした。ほんの一瞬の旅の思い出。だけどこんな出会いが、また旅に出たいと思わせるのかもしれません。
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by sarah720 | 2005-12-12 09:51 | 旅でのこと
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